よもぎ蒸しは、生理痛や更年期障害など、女性特有のお悩みに高い効果を発揮するといわれています。
美容に対する興味・関心が強い韓国では、古くから伝わる民間療法として親しまれてきました。
よもぎ蒸しは、1回の体験でも効果が得られると評判で、もちろん継続して受け続けることでその効果も高まっていきます。
よもぎ蒸しによって、あなたのカラダの悩みも改善できるかもしれません。
本ページでは、よもぎのもつ成分やよもぎ蒸しの方法・効果など、その詳しい内容を紹介します。
よもぎ蒸しとは？
よもぎ蒸しは、韓国伝来の民間療法です。
よもぎの葉を蒸した蒸気を直接肌や粘膜から吸収させることによって腸や子宮を含め、身体全体を内側から温めていく療法となります。
韓国では、産後「子宮回復のケア」としても使われることも多く、大きくなった子宮や産道を収縮させて元に戻す子宮復古や、膣の収縮、血流の回復など「産後の肥立ち」にも良いとされています。
下半身から身体を温める温熱効果と、煎じた薬草の成分を体内に取り入れ粘膜吸収させることで、自然治癒力が高まり、代謝促進、老廃物の排出も促され、気分はスッキリ、カラダはポカポカとする独自の感覚を味わうことができます。
温浴は、首から下をすっぽり包むマントを着て、専用の椅子に座り、下から蒸気を当てて行います。顔を出してお入りいただくので、サウナが苦手な方でも気持ちよく受けることができます。
よもぎは「ハーブの女王」とも呼ばれるほどその効能は絶大で、飲んでよし、付けてよし、浸かってよし、嗅いでよし、燃やしてよしの五拍子揃った薬草で、「病を艾(止)める」という意味から、漢方名では艾葉（がいよう）とも呼ばれ、その効能や栄養価の高さから、万能薬とも言われています。
古くから薬草として使われてきたよもぎには、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA・B1・B2・Cなどの各ビタミンをはじめ、様々な有効成分が含まれています。
中でも緑色の植物独特のクロロフィル作用は他の野草や薬草に比べて良質で効果が強く、浄血、殺菌、末梢血管の拡張、抗アレルギー、抗ウィルス、新陳代謝促進、肉芽形成作用に良いと言われています。
よもぎの精油成分はシオネールやαツヨンで、アロマ成分によって血行が促進され、血行の滞りによって生じる多くの症状解消に良いと言われています。
よもぎ蒸しは、天然由来のこれらのエキスをゆるやかな方法で摂取する「薬効成分＋温め」により、女性の多くの悩みの原因である「冷え」を根本から改善する薬草蒸気浴です。
よもぎ蒸しはこんな人におすすめ
- 冷え性、低体温でお悩みの人
- 生理痛、生理不順、月経前症候群（PMS）、更年期障害でお悩みの人
- ストレス、不眠症、肩こり、頭痛、便秘、痔でお悩みの人
- むくみの改善、代謝促進、ダイエット、体質改善を目指している人
- アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー、ニキビでお悩みの人
よもぎ蒸しの流れ
よもぎ蒸しの方法は、受けるサロンによってさまざまです。
基本的な流れとしては、専用の椅子に下着を身につけないまま座り、ケープを顔からすっぽりと覆います。
そして、よもぎと漢方を煮込んだものから立ち上ってくる精油成分を身体に当てるのが一般的です。
このとき、ケープの中はかなり熱くなるので、のぼせやすい人はときどき顔をケープから出すと良いでしょう。
時間は20～60分程度であることが多く、無理をせずに自分自身の体調と相談しながら受けましょう。
最近では、自宅でできるよもぎ蒸しのセットや、下着に貼り付けるパッドタイプのよもぎ蒸し商品も出回っています。
よもぎ蒸しの効用
婦人科疾患・冷え性改善
よもぎをはじめとした漢方生薬やハーブの成分を、女性器官に直接的に当てることで、婦人科疾患や生理不順・更年期障害の予防や改善の助けとなり、不妊治療のひとつとしてよもぎ蒸しが挙げられることもあります。
また、身体を芯からしっかりと温めることができるので、冷え性の改善や免疫力の向上が見込まれます。
産後の回復・膣や子宮の収縮
よもぎ蒸しはもともと韓国では、「産後の肥立ちによい」と言われ、産後ケアとして行われてきた方法のひとつです。
妊娠・出産を終え、身体が元に戻ろうとしているタイミングでは、心身共に変化が生じます。
「産後の肥立ちが悪い」という言葉がありますが、身体が冷えていると身体の回復に悪い影響を与えます。
粘膜吸収が腕の42倍ともいわれる膣や肛門からよもぎを含む薬効成分を浴びることで、健康な体を取り戻すことができます。
美肌効果
よもぎ成分に含まれるシネオール・セスギテルピン・アミラーゼ・アデニンコリン・クロロカルシウム・ビタミンA、B、C、Dが栄養を供給し、子宮や卵巣機能の低下などの女性特有のトラブルによって出ているシミ・そばかす・吹き出物を解消し、老化やダメージを受けた皮膚を回復させ、肌に弾力やツヤ、透明感をもたらします。
また、老廃物の除去・殺菌により、綺麗な肌へのターンオーバーを促進し、アレルギー性肌にも一定の効果があると言われています。
老化防止（アンチエイジング）効果
よもぎ蒸しには、活性酸素と戦う抗酸化作用が野菜の中でも抗酸化力の強いといわれるブロッコリーの100倍以上もあると言われています。
抗酸化力と免疫力をアップさせて体の内側も外側も若々しく美しく保つ効果が期待できます。
デトックス効果
よもぎ蒸しで身体を温めることで血流が良くなり、体内に滞っている老廃物や毒素を分解し、大量の汗により排出します。
サウナなどと同じく、終わった後には身体が軽くなったような感覚が実感できると思います。
リラックス・癒し効果
よもぎやさまざまなハーブの香りは嗅いでいるだけでも気持ちが落ち着いてリラックスできます。
また、大量な気持ち良い汗をかくことで心までもがリフレッシュされ、スッキリとした感覚が味わえます。
代表的な効果としてはこれらの効果が挙げられますが、他にも「ダイエット・シェイプアップ効果」、「ホルモンバランスの調整効果（更年期障害）」、「殺菌消炎作用」、「痔の改善」などの効用も挙げられます。
黄土とは？
黄土とは、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、シリカ、炭酸カルシウムなど大量のミネラル物質を豊富に持つ鉱石としての特色があり、60℃以上に加熱すると多量に放射される「遠赤外線」によって、じんわりと心地よく身体の芯まで効率的に温める事が出来ます。
黄土から放出される遠赤外線は、動物・植物の成長に必須で、細胞の生理作用を活発にするだけでなく、熱エネルギーを発生させることで体内の有害な物質を放出する「光電効果」と呼ばれる効果もあります。
遠赤外線を出す物質としては他にゲルマニウムが有名ですが、天然鉱石である黄土は、遠赤外線の中でも人や動植物の成長や回復促進に効果があるとされる「育成光線」を効率良く放射し、人体にとって一番優れた浸透力を持つ遠赤外線を放射する物質といわれています。
黄土とよもぎ蒸し
黄土の優れた遠赤外線効果を利用したのが「黄土よもぎ蒸し」と呼ばれるよもぎ蒸しです。
血液循環を改善することで、新陳代謝アップや疲労回復、美肌効果、鎮痛効果はもちろん、女性の永遠の悩みである冷え性改善、免疫力アップに効果的です。
よもぎの効果だけでなく、黄土の遠赤外線輻射熱の効果によって、大量の汗が排出されます。
有毒物質、老廃物、重金属などが、汗と一緒に多量放出され、血液をアルカリ性に改善してくれます。
黄土が熱せられて35℃以上になると大量に発生するマイナスイオンを体内に取り込むことで、細胞内への酸素、栄養素の取り入れ、細胞外への老廃物の排出が促進され、有害物質の排出を促進すると言われています。
他にも、血中のコレステロールを正常化し、細胞老化を防ぎ、新陳代謝を促進させます。皮膚の老廃物を除去するため、美肌効果が期待できます。
黄土の遠赤外線には、空気の浄化作用や、防菌効果、臭いの分解機能もあり、快適な空間を維持することができます。
よもぎ蒸しの注意点
さまざまな効果があるよもぎ蒸しですが、いくつかの注意点もあります。
中でも、よもぎ蒸しを行ってはいけない人のタイプを紹介します。
1.生理中の人
生理中は肌が敏感なので、よもぎ蒸し療法は避けましょう。
2.体を温めてはいけない疾患のある人
よもぎ蒸しは身体をあたためる民間療法ですので、身体を温めてはいけない疾患がある方は避けるようにしましょう。
3.よもぎアレルギーの人(よもぎ以外のハーブを使用するとできることも)
よもぎ蒸しでは当然「よもぎ」を使用するので、よもぎにアレルギーがある方は受けることができません。
4.妊娠中の人
妊娠がわかった時点（妊娠初期）では、つわりなどの影響もあるのでよもぎ蒸しは避け、自宅で安静に過ごしましょう。
安定期に入ると受け入れを行っているよもぎ蒸しサロンもありますが、よもぎ蒸しには膣の収縮を促し子宮を元に戻す効果があると言われてますので、安全性を十分に確認した上で行うようにしてください。
よもぎ蒸しは基本的に産後に行う民間療法ですので、産後に行うのであれば問題ありません。
まとめ
もともとは韓国発祥の「よもぎ蒸し」。
よもぎ蒸しは、産後の身体の回復だけでなく、冷え性の緩和や美肌効果、アンチエイジングなどさまざまな症状に効果が期待できる施術となります。
最近は女性の方だけではなく、男性の方も足先などの冷えに悩まされている方が多くいらっしゃいます。
身体の冷えは万病のもととも呼ばれ、「消化吸収の低下」「肌荒れ」「便秘」「肩こり」「疲労」「免疫力の低下」などさまざまな症状と関連していると考えられています。
よもぎ蒸しでしっかりと身体を温めることでこれらの症状の緩和が目指せるかもしれません。
まだよもぎ蒸しを試したことがない方は、ぜひ一度お試しください。